Vivy -Fluorite Eye’s Song- Vivy -Fluorite Eye’s Song-

――私の使命は、歌でみんなを幸せにすること ――私の使命は、歌でみんなを幸せにすること

SPECIAL

インタビュー
2021.05.11

キャストインタビューvol.3
エステラ役:日笠陽子

――台本を読まれた際の印象を教えてください。
初めて台本を読んだ時、私は1.2話の内容を知らなかったので、読み解き、想像する時間がとても楽しかったです。
台本の中から、原作者さんやスタッフの皆さんのヴィヴィとマツモトへの親のような愛情が溢れ出ている!と感じました。温かい気持ちになりました。
――ご自身が演じたエステラの第一印象を教えて下さい。また、実際に演じられていかがでしたでしょうか。
ベスから優等生だお嬢様だと言われていましたが、まさにその通りだと思います。誰かが望む答えを、望む通りに出せるという点では優等生ですね。
私は、誰かの事を考えて、誰かのために行動できたり、誰かのために言葉を選べたりすることは、とてもとても優しいなと思います。
――エステラを演じる上で心掛けていたことや、難しかったことはありましたか?
AIとして、息の有無、強弱はかなり考えさせられました。感嘆・溜息・嗚咽。心が宿る場所って心臓なのかと問われると違う気がするし、かと言って機械のどこに宿るのだろう...。
ただ、回想ではありましたが、オーナーに対しての語り口調から、オーナーからとても温かい心をたくさんもらっていたと思ったので、あえて人間らしさを意識しました。
――演じられているキャラクターの好きなところや共感するところを教えてください。
ベスから涙を流さないからせめて笑おうと言われて、悲しみを堪えて切なくニコリとした表情が、エステラの全てを表現している気がして...。好き、というよりは愛おしくて抱きしめたくなりました。
――エリザベスについてはどんな印象を持たれていますか?また、エリザベス役の内山夕実さんと何かやりとりがあれば教えてください。
姉妹だけれど、双子のような...魂が二つに分かれたような存在です。実験?をされていた時は声しか聴こえていないのに、4話で初めて対面した時に、お互いをすぐ認識できるって、AIだからというものを飛び越えていると思うのです。
初めての共同作業もお互いがどんな風にコンピューターを動かすか分かるからこそ2人でできる。2人で一つ。エステラにとってベスに変わる人はいないし、ベスにとってもエステラに変わる人はいないのだと思います。
内山夕実ちゃんとは、電卓にしてやる!!!について、どういう事なんだ?と話し合ったりしました笑
――アフレコの印象深いエピソードを教えてください。
今回はオムニバス形式が取られていることもあり、エステラとして関わった3.4話以外のストーリーを知りません。
なので放送が始まってから、一視聴者として、一ファンとして、毎回どうなるんだ!?とわくわくが止まりません。ラジオなどで他の役者さんと会う度にヒントをもらったりして、自分で考察したり想像したりするのが本当に楽しく、そして作品を通して、人間ってなんだろうって毎日考えてしまいます。
――視聴されてみていかがでしたでしょうか。お気に入りのシーンや印象的な台詞があれば教えてください。
ラジオ等でもお話ししているのですが、私は、AI同士もしくは人とAIの物理的な触れ合いが大きなキーになっているような気がしていて...。 4話でいうと、ヴィヴィがベスに頭突きして昔の記憶を取り戻すシーン。本来は額と額をくっつけ合うのって、母親が子供に愛情を伝えるためだったり。
ベスとエステラが初めて手を繋いで、そして最期を迎える...などなど。
そんな風に皮膚が触れ合うって、言葉を交わすよりもっともっと何か大切なものを分かち合えるような気がしています。
――日笠さんにとっての「Vivy -Fluorite Eye’s Song-」のおすすめポイントや、今後の見どころを教えてください。
シンギュラリティポイントにて、エステラやグレイスやオフィーリアと出会って歴史って大きく変わったんですかね...?
現状7話まで見た私の感想で恐縮ですが、ヴィヴィが真実に辿り着くことに何か意味があるんですかね...!?
私はヴィヴィとマツモトの関係性に何かあるのではと思っています。
見どころしかないと思うので、ここぞとう見どころは私も知りたいです!
視聴者の皆さんはどう思いますか??
――最後に視聴者の方へメッセージをお願いします。
家族・結婚・生死。人でもAIでも、いつでも誰でも1人では生きられなくて。でも誰かと関わる事で愛情が憎しみに変わったり、コントロールしようとしたりする。そこで歪みが生まれて巡り巡って大切な人が涙を流しているかもしれない。それでもやっぱり誰かと関わる事をやめる事はできないんですよ...!うわああ!!
これって業が深いと感じるのか、それも美しいと感じるのか、人それぞれ答えがあって良いと思いました。
そんな中でヴィヴィがどんな人生もといAI生を過ごしていくのか。その中で何を見つけていくのか、私達も一緒に見守りましょう。