Vivy -Fluorite Eye’s Song- Vivy -Fluorite Eye’s Song-

――私の使命は、歌でみんなを幸せにすること ――私の使命は、歌でみんなを幸せにすること

SPECIAL

インタビュー
2021.04.05

キャストインタビューvol.1
ヴィヴィ役:種﨑敦美

――台本を読まれた際の印象を教えてください。
文字で読んでいるこの世界観がどんな風にアニメーションで表現されるんだろう…と思いながらじっくり読んでいきました。難しい役だなとも思いました。でもセリフはもちろん、ト書きにまで台本を書かれた方の想いがたくさん詰まっていて、ものすごく壮大だけどどこまでも繊細なお話で、ここに詰まっているものをちゃんと表現していきたいなと思いました。
――ご自身が演じたヴィヴィの第一印象を教えて下さい。また、実際に演じられていかがでしたでしょうか。
第一印象は…AIにこんなこと言うのもアレですが真面目で不器用だなと…そしてそこが愛しいなと…AIなんですけどそこはかとなく頑固というか…とても人間くさい子だなと、私は思いました。演じていても変わりませんでした。でもどれだけ人間味を感じても彼女はAI。「加減」や「変化」はとても難しかったです。
――演じられているキャラクターの好きなところや共感するところを教えてください。 
使命のために…と動くのは、そうインプットされているからというAIならではのものなのかもしれませんが、そこに一番共感してしまいました。私はとても優柔不断で、生きていく中でいろいろブレる事も多いのですが、でも結局最後には一番根幹にある「これを大事にしたい」に戻ってくるので。真ん中にあるものは同じかもしれないと思いました。あとは…コミュニケーション回路があまり発達してないところですかね…ははは。
――ヴィヴィは、心をこめて歌い、いつかメインステージに立つことを目標としていますが、演じる上で心掛けていたことや、難しかったことはありましたか?
それを目標にしているからこそ、「歌でみんなを幸せにすること」がヴィヴィにとって何よりも大事だからこそ、そこに関わる出来事や言葉のやりとりになると…人間的に言うとムキになるというか想定外の行動を起こすというか自分の能力以上の力を発揮するというか…。そうなった時の心と身体の…加減?は私もですけど、スタッフさんも一緒になって悩んでらっしゃいましたし、難しかったです。
――相棒ともいえるマツモトの印象や、福山さんとの掛け合いについてはいかがでしたでしょうか。
あの見た目だからまだ許せるけど、押しが強くてなかなかに無礼、でも一周回ってそこが気持ちいい相棒だなぁと思いました。そしてそれを演じる福山さんは、全てを理解しているからこそのあの速度と正確さ、だからこそ入れられるマツモトらしい気の利いたアドリブ…最初から最後までいろんな意味で…人間離れしたすごさだなと思いました。AI同士のテンポ良い掛け合いゆえ噛み合う瞬間とそうでない時の差が激しかったりして、でもそこがおもしろくもあり、新鮮でもありました。通信での会話も多いですし、「マツモト相手ならでは」の掛け合いにもご注目ください。
――アフレコの印象深いエピソードを教えてください。
いろいろなキャラクターが出て来ますが、100年の旅の全てを把握しているのは私と福山さんだけです。新たに役者さんがいらっしゃる度にみなさん割と例外なくここまでどうだったの、これからどうなるのと聞いてくださいました。その度に福山さんが超的確、正確にこの物語についてお伝えしている姿を見て「マジマツモト…!」と私はマスクの下でニヤニヤしていました。アフレコ中というよりはこの現場ならではのエピソードですね。
――1・2話連続放送で、最初のエピソードを放送いたしました。視聴されてみていかがでしたでしょうか。お気に入りのシーンや印象的な台詞があれば教えてください。
印象的なのはモモカとのやりとりです。「メインステージで歌ってね。ヴィヴィの歌、もっといっぱいいろんな人に聴いて欲しいから、約束」という言葉はきっとずっとヴィヴィの中に残り続ける大切なものです。それゆえ2話の最後の「100年の歴史の中ではとるにたらない、かまってなどいられない純粋な事故」は…つらいです…。
お気に入りシーンはクマ状態のマツモトがヴィヴィをペシペシするところです。かわいいです。“クマ”がかわいいです。
――種﨑さんにとっての「Vivy -Fluorite Eye’s Song-」のおすすめポイントや、今後の見どころを教えてください。
100年の中でヴィヴィとマツモトが実行していくシンギュラリティ計画のミッション内容と、そのミッションに関わってくるキャラクターの真意や真実…がポイント。そのポイントに触れたときのヴィヴィの反応や行動が見どころだと思います。そしてやはり歌!あとトァクの垣谷さん!第2話でその片鱗は見えていますが彼はヴィ(自主シャットダウン)
――最後に視聴者の方へメッセージをお願いします。
1、2話がついに放送されました。ここからのシンギュラリティポイントごとのエピソードも一つ一つがとても濃く、繊細で、すべてがヴィヴィに影響を与えていきます。100年の物語の中のどのストーリーも、それによるヴィヴィの変化も、どうぞお見逃しなく。
100年の旅の先に何が見つかるか、一緒に見届けてもらえたら嬉しいです。
どうぞ最後まで、よろしくお願い致します。